2011/03/05

森村泰昌×宮島達男トーク











今日から開催の展覧会に行ってきました。
そして森村さんと宮島さんのトークショーも聞きました。
ゆずちゃん、原ちゃんありがとうー!

テーマは、展覧会のタイトルにもある「その他」について。
「その他」とは、美術史の主流のものに相反するもの。
"アンチ"的なもの。
主流とは違う、雑草のように生えてくるそれは、
後世から見ると、そのアンチが主流になっている、という宮島さんの見解。
なるほど。。
最初は、受け入れ難くされるものも、後に新しい流れとしてそれが主要になる。

そして、「随自意」と「随他意」のお話。
前者は、自分の意思に従うこと。つまり「その他」に当たる。
自分が良いと思うことにのっとり行動や制作をする。
後者は、他者の意思に従うこと。つまり「主流」に当たる。
まわり、世間一般の良いと思うこと、受け入れられることにのっとる。

これはなんだか、アートとデザインの話と通じるものだなと思いました。
いつもよく考えていますが、いろんな見解がありますよね。
今回のお話でいくと、
アートは「随自意」
デザインは「随他意」
だとは思います。が、どちらも新しいものを生み出さなければならないことは共通です。

でも、デザインは必ず誰かしらに受け入れられるものを生み出さなければならない。
万人にではなく、デザインする対象によりますが。。
服だったらそのブランドのファンに受け入れられるものを、
車だったらその購入者に受け入れられるものを。
つまり、'買いたい' '使いたい' と思われるものを生み出さなければなりません。

では、今自分がやっている店舗デザインとは?
その"箱"をつくること。
そしてこれは、施主=オーナーに受け入れられる(求められる)ものを作らなければならない。
更にはその先の、エンドユーザー(お店に来る人)に受け入れなれなければならない。
オーナーはエンドユーザーのターゲット設定をして、それらの人々に受け入れられる商品を生み出し、
私たち店舗設計はその商品をいかに売れる空間を作るか、だと思います。
売れて尚かつ、お客さんが居心地の良い空間というか、おもしろいと思ってくれる空間を作りたいのですが。
だから、この壁紙かわいいから使おうとか、それは大切だけど
それが本当に商品を良く見せるものか、商品とエンドユーザーに合っているのか、とか
そこをもっともっと考えなくてはならないと思いました。

デザインは人を豊かに、幸せにするものである。
と本でも読んだし、先生からも聞きました。


…話がそれましたが、なんかそんなことも思った日でした。

森村さんは「アーティスト」とは、
職業ではなく、"生きかた" だとおっしゃっていました。

私も「その他」を充実させなくちゃ。
忘れていた気がします。
もちろん「主流」を頑張るのは当たり前ですが。。。

チャリ買わなくちゃ。